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霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

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2017年12月26日火曜日

パウ・ブラジルを播種

 12月25日にブラジルの友人からイビラプエラ公園のパウ・ブラジルの種子が届きました。早速、発芽作業を開始しました。過去に5回種子からの育成にトライしましたが、用土播種で種子が腐敗するなどで苦戦して2本だけが育っています。今回はペーパー播種からのスタートです。公園では種子が落下するのを鳩が待ち受けて食べてしまったり、一雨降ると発根開始するなど、種子を入手するのも困難です。また、短命種子で長期保存がきかず、発芽、成長させるのも難しい植物です。ところが、下の2番目の動画では1週間で発芽開始して、発芽率は100%と字幕にあります。
1日後、用土に播種
 


動画① 正しい播種方法:Globo Vídeos  Como preparar uma muda de Pau-Brasil より引用
 動画の解説のポイント(松村さんと池田さんにナレーションをヒアリングして頂いた):

1 種の質 褐色で紫が入った厚みのある種は発芽する。萎んだもの割れたもの虫に喰われたものなどは捨てる。

2 収穫して23日中に播種する。(下の2018年1月21日追記の資料では常温で3ヶ月は大丈夫)

3 発芽は温度30度 湿度を保つ (ブラジルの夏)。

4 床は水はけの良い腐葉土。

5 種の尖がった部分を下に向け床に垂直に刺す。五センチ間隔で植える。土を被せない。

6 播種後は水を掛け乾かないようにプラスチックで被う 日に3回水掛。

7 床は木の陰など反日陰に置く。

8 5日~8日で発芽。

9 30日目に移植。

10 生育の良い苗を選ぶ、貧弱で生育の悪いものを引き抜く。 
 



動画② Pau Brasil (plantio e germinação)より引用


過去のPau brasil の播種の様子
http://kirishiman.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html

2018年11月21日追記:
 パウ・ブラジルの播種に関する論文から、播種床の最適温度は20~25℃(25℃が最適)と判りました。



論文の出典は下記(全編)
   ⑥http://www.scielo.br/pdf/rarv/v31n4/09.pdf
    上記及び下記の全6編の論文は2018年1月16日に公開された下記の動画から拾ったものです。


  尚、パウ・ブラジルの種子の性質に関して大変詳しく調べた論文を添付します。これらはすべて公開されています。
 ポイントは、
 ①常温(22∓7℃)では3ヶ月で生存率を失う。
 ②低温(7℃∓1℃)では18ヶ月保存で80%発芽する。
 ③種子の含水率は7.6%まで大丈夫。
 ④零下18度で24ヶ月保存で80%発芽する。
 ⑤種子に嫌光性、好光性の偏った性質はない。明るいほうが成長が早い。
http://www.scielo.br/pdf/babt/v48n6/27430.pdf#search=%27http%3A%2F%2Fwww.scielo.br%2Fpdf%2Fbabt%2Fv48n6%2F27430.pdf%27
http://www.educadores.diaadia.pr.gov.br/arquivos/File/2010/veiculos_de_comunicacao/RBB/VOL25N4/A07V25N4.PDF
http://www.scielo.br/pdf/rbb/v29n1/a09v29n1.pdf
http://www.scielo.br/pdf/hoehnea/v35n2/v35n2a07.pdf
http://www.scielo.br/pdf/jss/v35n4/14.pdf

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