2017年8月3日木曜日

2017年のイペー・ヴェルディの開花

 イペー・ヴェルディが3年連続で開花しました。零下9.1℃に見舞われた2016年はかなり遅いですが、この樹種は8月初旬に開花するようで、東京オリンピックの開催予定時期(7月24日~8月9日)にドンピシャリです。2012年8月に播種したものです。
 2015年の冬の零下9.1℃を、根元まで枯れ下がりながらひこばえで復活してその年にも見事に開花した勇士です。イペーの仲間ではアマレーロの次に耐寒性が強い樹種ですが、初夏(6月~7月初旬)に着蕾して8月初旬に開花するので冬に枯れ下がっても花が見られます。アマレーロは秋までに着蕾しますので、冬に枯れ下がると開花しません。
   開花状況
蕾の数は一房に20~30個
樹高約1m                                            

 2016年の開花の様子:
 2015年の開花の様子:

2017年7月24日月曜日

モリンガの生命力と根の活用

 昨年春からモリンガを栽培して、葉や小枝を粉末にして利用しています。越冬のため秋に畑の全てのモリンガを地際で切断してビニールシートでカバーしました。大半が無事越冬して、春に発芽して順調に生育しています。発芽しないものが4本あったので、掘りあげてみたら根が柔らかくて利用できそうでした。早速柔らかい部分のみ切断し、皮をむいてスライスして乾燥し、粉末にしました。インドではカレーに入れるそうです。
 捨てた硬い根に新芽が出ていましたので、畑に植えることにしました。太い2本は発芽していませんが、たぶん発芽すると思います。
粉末


畑のモリンガ(越冬2年目)

2017年7月15日土曜日

盆栽用刃物

 愛用の盆栽用刃物です。ナイフだけは使用前に必ず研ぎます。鋏類は通常は研がなくてもよい構造になっています。ドイツから入った技術のようです。ゾーリンゲンの刃物は有名です。日本刀の技術を持つ日本の刃物も世界有数です。
 ①は盆栽用というよりも、畑のケラマツツジのひこばえ切断用です。最も使用頻度が高いのは⑨の細枝切鋏です。刃は鋼ですが、本体はステンレスです。小さな葉や芽もカットできます。



2017年7月14日金曜日

イペーのひこばえ

 イペーのひこばえ2例です。樹種は2例とも風車小屋ロッショで、7月14日撮影です。
 その1
 昨年6月初旬、移植の可能性が出てきたので畑の樹高3.5mもの1本の根廻しをした。時期が遅すぎて発芽せず、今年の春先にかけて根元まで枯れ下がった。窮余の一策で1ヶ月前に地際で切断したら発芽した。切断面のカルスから発芽している。
その2
 昨年6月初旬、お隣さんの庭に2年前に植えた樹高2mの風車小屋ロッショが不調だったので新しい風車小屋ロッショに植え替えた。不調の原因はコガネムシの幼虫が根を食い荒らしていた。畑で養生したら、見事に生き返った。
  下の写真説明:
 植え替えた樹高3mのイペーは時期が遅かったので発芽せず、今年の春先にかけて根元まで枯れ下がった。窮余の一策で2ヶ月前に地際で切断したら発芽した。胴吹きである。
  あと5cm下で切断していたら、切断面にカルスを形成してそこから発芽した可能性がある。


2017年7月10日月曜日

由布錦の挿し木・第2弾

 今日、ミヤマキリシマ「由布錦」の2本目が到着しました。今回は1,3150円でした。挿し木で増殖するつもりです。親木(本体)より大きな挿し穂を1本取りました。全部で約30本挿しました。やや時期が遅いのですが、ウデの見せどころです。
 由布錦は長崎県のミヤマガーデン様が作出された、矮性で花が美しく、小葉、照葉で大変優れた品種です。なぜか絶滅しかかりましたが、ミヤマガーデン様のご努力で復活する可能性が出てきました。復活を全力で応援致します。
 1回目の挿し木は最小直径約0.5mmでほぼ全部活着して10本が育っています。今回は最大直径約8mmです。
    由布錦の挿し木第1弾はここをクリック 
 
 本体(親木)より大きな挿し木(巾19cm、高さ8cm) 写真はクリックで拡大





2017年7月5日水曜日

イペーの挿し木の活着不良

 今回、特に眼についたのが根腐れ問題です。100本以上挿して30本位このスタイルで枯れました。上部より先に根が腐ってしまいます。通常の挿し木は上部が萎れて全体が枯れ死します。挿し床を殺菌すればよいのでしょうか。挿し穂は今年の芽です。前年枝の場合は活着の確率が高いです。又、伏せ根の活着の確率はもっと高いです(100%近い)。
   今現在の結論:日本の落葉樹と同様に、前年枝以前の枝の春先の発芽直前の挿し穂でないと活着率が極めて悪いように思われる。
  下の巨大な挿し木は、昨年8月3日に切断して畑の藪に廃棄していたものが10月28日に生きていそうなので畑で挿し木したものです。7日前にこのトレーに移植しました。昨年は全く発芽しなかったものが、今年の4月に発芽しました。死んだふりして、昨冬の零下5.4℃を耐えたのです。まだ発根していません。

2017年6月30日金曜日

ツツジの挿し木の自己最小記録:由布錦

 ミヤマキリシマの挿し木の自分の最少記録です。直径0.5mm、樹高4mmです。昨夕、深挿しになっていたものを、発根を確認の上正常に植え替えました。
 最小記録の実現には理由があります。親木は4月15日に16,150円で購入した由布錦で、樹高は12cmです。これを挿し木で増やして販売して購入代金を補填したいのです。勿論、開花を確認して樹種の特徴を受け継いだものを対象にします。挿し木は約2週間でこの状態になりました。いわゆる「梅雨挿し」です。うまくいけば、今回の挿し木に着蕾して来春開花もあり得ますが、どうでしょうか。



親木の6月30日の姿
親木の4月19日購入時の姿

2017年6月29日木曜日

タベブイアアルバの着蕾を確認

 友人の井上さんからタベブイアアルバに蕾らしいものがあるとの連絡があり、見に行きました(下記写真)。自分の畑のアルバを全部確認したところ同様のものが多数あり、蕾と判断しました。着蕾を確認した樹種はSC131209-白(播種3.5年目、昨年初開花)、SC131207-白(2014年5月播種、初着蕾)、サンジョアキン-1、サンジョアキン-2(各播種3.5年目で初着蕾)、サンジョアキン-5(播種1.5年目で初着蕾3個 樹高1.7m、3分枝)で、全て10~20本の中の1本だけです。今後、着蕾する木が増えると思われます。

井上さん宅のアルバ(播種3.5年目)




SC131209-白(クリチーバ・サンタカンジダ)
SC131207-白(2014年5月播種 サンタカンジダ)蕾が一番進んでいる

SJ-5(2015年12月播種・サンジョアキン)

2017年6月14日水曜日

西郷隆盛と石風呂

 来年のNHKの大河ドラマは西郷隆盛です。霧島市は西郷さんとのご縁が深く、今年の11月までに記念公園などの施設を造るとのことです。
 今日、霧島市長と面談させて頂きましたが、話の成り行きで前田家に伝わる石風呂を西郷記念施設に寄贈させて頂くことになりました。西郷さんも石風呂に入ったという記録があります。大きな凝灰岩をくり抜いて作ってあります。
 
  焚き口の釜が無いので直径26cmの木栓をして、お湯は台所から引きました。この後、私も入りました。凝灰岩は断熱効果大でお湯の温度が下がりにくいです。
 アルミ板に印刷した「永久保存版」の写真のため見にくくてすみません。
    追記:西郷さんが入浴されたという石風呂を、6月19日に南大隅町まで2時間かけて見に行きました。風呂の大きさは拙宅のものとほぼ同じです。







帰り際にイペーの木を発見しました

 大隅半島の南に位置する南大隅町の根占を流れる雄川の下流、右側に海に面した「町」地区がある。昔は港町として繁盛していただろうと思わせる町並みがある。いまは何もない空き地の奥にポツリと小さな石風呂が座っている。中に「西郷翁浴槽」と書かれた石柱が入れてある。大きな体の人がこんな小さな風呂にはいれたものか、と思うが意外とゆっくりと入っていたらしい。
 以前、さつま町の山奥の民家で、まだ石風呂を使っている家に行ったことがあったが、主と孫がゆったりと風呂に入っていた。昔は風呂を持つ家が少なく、「もらい風呂」と知り合いの家が沸かしたときには近所の人は入りに来ていた。一晩に数十人も入り、入った人たちは座敷でお茶を飲みながら世間話をしていたという。
 西郷さんは当時,肝属郡小根占村 ( 現在の南大隅町根占 ) まちの平瀬十助の宿を定宿として、毎日狩りを楽しんでいた。
猟の時には帆木綿のゴツゴツした狩衣に藁草履をはいて小さなナタを腰にさして出かけていた。獲物は自分では食べずに、村人に分け与えていたのだそうだ。食べるよりも山野を駆け巡るのが楽しみだったのだろう。
 明治十年二月一日早朝、六挺櫓仕立ての早船で鹿児島から末の弟西郷小兵衛がやってきた。「私学校の生徒たちが草牟田の火薬庫に押しかけ火薬、銃弾を奪った」と報告した。西郷は「しまった」と言い「お前たちはそんなことをして」と激しく怒鳴りつけたそうだ。
 3日に西郷は鹿児島に出発、それが西南の役の始まりとなった。その顛末(てんまつ)を語るがごとく、石風呂は座っている。
石風呂は語る
 
西郷さんが入った石風呂
西郷さんが入った石風呂(南大隅町)



群馬県大泉高校のイペー試験栽培取り組み報道

 6月9日の朝日新聞で標記の取り組みが紹介されました。同紙朝刊の記事の写真並びに朝日新聞社の許可(承諾書番号:A17-0702・規定の転載料は2万円/年)を得て、デジタル版の記事を転載させて頂きます。当記事を朝日新聞社に無断で転載することを禁止します。
デジタル版の報道内容(朝日新聞社に無断転載禁止):
 「黄色い花を大木いっぱいにつけるブラジルの国花「イペー」。外国人が人口の2割近くを占める大泉町で、県立大泉高校がクラブ活動として試験栽培と培養実験に取り組んでいる。いずれは大量に増やして公園に植えたい考えで、生徒たちは外国人と日本人が満開のイペーをともに楽しめる日を心待ちにしている。
 取り組んでいるのは、大泉高の植物バイオ研究部の1~3年生6人。実験に使う苗とタネは、イペーを日本に広める活動をしている研究家の前田久紀さん(76)=鹿児島県霧島市=と小出立彦さん(73)=神奈川県鎌倉市=から、2015年7月に提供を受けた。
 苗は品種の異なる7本で、生徒らは、北風を防げて日当たりのいい校庭内の7カ所に植え、月ごとの生育状況を調べている。
 調査は、寒さと北風に弱いというイペーが、寒冷地でどこまで生きられるか、日本での北限を探るのが一つの狙い。「空っ風の強い群馬でうまく育つかどうか心配だった」(小出さん)という。7本の苗のうち1本は枯死し、何本かは成長が止まっているが、2本は順調に生育。うち1本は3倍以上の高さ約2・5メートルに育った(5月24日現在)。
 並行してタネの培養実験も進む。提供されたタネ10品種以上を使い、試験管の中で無菌培養中だ。ただ、タネからの培養では、イペーの形質にばらつきが出て大量増殖には向かない。タネの培養は、苗の培養に最適な培地を探すための予備実験という位置づけだ。
 次にめざす本実験では、苗の先端の茎頂部を培養し無菌の苗を作り出す。イペーの大量増殖が可能となる本実験は、日本での最適種が前田さんによって特定されることが前提で、着手は来春以降となる見込みだ。
 前田さんが、最適種と見込むのは、小型で黄色い花の品種。前田さんの「前」と知人の名字から「池」をとり、「池前アルバ」と呼んでいる。65種の中から探し当てたもので、今後、交配などで品種改良を重ねるつもりだという。
 大泉町の久保田治男都市建設部長は「イペーの森とまではいかないが、多文化共生の象徴として、ブラジル人がイベントを開く公園に植えたい」と話す。
 植物バイオ研究部でイペー研究の中心となっている3年生の喜田川代樹さん(17)と2年生の横田悠月さん(16)は「ブラジル人たちが春に咲くイペーを見て故郷を思い出し懐かしんだり、日本人と一緒に楽しんだりしてくれるといい」と話している。(長田寿夫)
     ◇
 イペー ノウゼンカズラ科、学名タベブイアの通称。南米に約100種類が分布し、成長すると、高さ10~15メートルになる。2020年の東京オリンピックの記念硬貨には、前回16年の開催国ブラジルの国花の黄色いイペーとサクラがあしらわれている。
 
写真・図版
    試験管でタネの培養実験に取り組む植物バイオ研究部の部員たち。
   
写真・図版

写真・図版
黄色い花を咲かせたイペー=前田久紀さん提供

朝日新聞社の転載承諾書


 




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2017年5月26日金曜日

登別市でイペー「池前アルバ」を露地植え

 2016年4月9日に登別市に発送したイペー「池前アルバ」(旧称JS121117、2012年11月17日播種)4本が、5月26日に露地植えされました。念のため、この1年は無加温のハウス内栽培でした。
 今年は全国的な異常気象で植物の生育が2週間程度遅れています。植栽をお願いしている方のご家庭では、最近まで朝晩はストーブを焚かれたそうです。
 移植作業の写真が届きましたので、記録します。4本とも1.5m以下で枝分かれし、樹形的に楽しみです。同期生は柳井市で今春9本が開花しています。前田農園では蕾が零下9.1℃に耐えました。
 私からお願いした、同親木の2016年の種子(今回露地植えした試験木の4年後輩)の直播試験もやって頂き、感謝致します。池前アルバはイペーの北海道初上陸だと思います。
   昨冬の登別市の最低気温は零下14℃弱です(下記データ表)。ハウス内とは言え、これら4本は零下14℃に近い低温を無傷で乗り切ったことになります。将来、この温度に耐えて開花してほしいです。
 苗の発送時の状況は下記です:
   http://kirishiman.blogspot.jp/2016/04/blog-post_9.html
   尚、凍害の原理につきましては下記URLをご参照ください:
       細胞が凍って破裂した瞬間にその部分は死にます。樹液が不凍液の役割をはたしており、その成分が耐寒性を左右します。  
   http://kirishiman.blogspot.jp/search?q=%E5%87%8D%E5%AE%B3%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86

 種子の直播
6月4日撮影

     
         単位:℃
2016年9月14日撮影
 
 追記: 
  2017年6月1日現在の「池前アルバ」の前田農園における生育数
①2012年11月播種2017年4月開花:1本
②2012年11月播種3年着蕾、根廻し失敗ひこばえで復活:1本
③2012年11月播種、根廻し失敗ひこばえで復活:3本
④2016年5~6月伏せ根:25本
⑤2016年12月播種:162本(第2圃場2畝目99本+3畝目63本)
⑥2016年切断片空中発芽:3本
⑦2017年5月伏せ根:10本
⑧2017年5月挿し木:44本(根廻し失敗のひこばえ)
  合計:249本
 
 
 
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