2014年4月24日木曜日

ミヤマキリシマ「霧島桜」と「キンモウツツジ系」の交配種の育成

 前田選抜の「霧島桜」(ミヤマキリシマの新種、下記URL参照)と「キンモウツツジとアザレアの交配による雑種第一代の実生」(朱色でキンモウ直伝の優れた四季咲き)の交配種を育成しています。霧島桜の花粉を採取するタイミング上、北海道の友人(霧島桜は門外不出としているが、ここは門内)が1本育てている霧島桜の花粉を、有隅先生が育てておられる前述の愛樹の子房に先生が綬粉し採取された種子を恵与いただき、3月13日にトレーに播種しました。順調に約200本が発芽し生育しています。晩春に開花するミヤマキリシマと、夏から秋にかけて開花するキンモウツツジ系の交配です。この二種は、樹形や、葉の形、花の大きさ、花色も全く異なります。どんな後代が飛び出すか、興味深々です。先生は、キンモウ系の「四季咲き型」で霧島桜の「色変わり」を追いかけてみたいと言っておられます。早ければ2~3年で開花しそうです。 優れた後代を選抜して育成するつもりです。
    新種「霧島桜」の説明: http://hazukijp.huu.cc/THERHODOENDRON/toroku/51kirishima-sakura.html
  
  苗が整然と配置されていますが、焼き鳥用の竹串を使って混雑している部分から空き地に移植しています。この状態で根が2~3cm位に伸びているので、移植は早い方が楽です。播き床は小粒の薩摩土の表面に、厚さ5㎜程度のピートモスを乗せています。(写真はクリックで拡大
 
 



2014年4月20日日曜日

イペーの開花

  2010年12月に播種したイペー(親木はポルトアレグレ市の鍵がかかる公園)の1本が初めて開花しました。30本くらい育っていますが、かなり小型で耐寒性がなく、昨春ポットから畑に移植したものは蕾を多数つけましたが、寒傷みで落ちてやっと一輪開花しました。開花した1本だけが、前年葉が残った状態で新芽が出て、しかも花をつけるという、極めてめずらしい挙動を示しています。2014年4月20日の様子です。(写真はクリックで拡大


樹高は50cm・前年葉と新芽と花
(バックは和田パラナ松と和田お気に入りジャカランダ)



昨年春、ポットからここに移植
開花したもの以外は全て寒傷みで枯れ下がった部分で切断した。
新芽が多数出てきた。
 

 
3年前の春、ポットからここに移植した同年生
樹高1mで枯れ下がりなしだが、蕾は全て開花せず落ちた。 
 
 
 
ポルトアレグレ市の親木(2010年)
 
 
同上(2014年2月18日撮影)
 
 
 
同上の看板(2014年2月18日撮影)
 
 



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2014年4月10日木曜日

タベブイア(Tabebuia)属(通称イペー)の分類

 タベブイア属の分類について記述します。植物学的に百以上の種類があります。分類方法は他にもいくつかあるようです。イペーはタベブイアを含む(及びタベブイアの中の一部の種を指す)一般的な呼び名です。
   タベブイアはノーゼンカズラ科の顕花植物の中の一つの属です。
   1992年にタベブイア属の分類の改訂で、99種と1種のハイブリッドが記述されました。その後のDNA配列の系統面における研究で定義されたタベブイアには多くの系統がありました。2007年に、それは三種類に分割されました。プリマベイラ(Roseodendron donell-smith)、および関連した独自の共通名を持たない種類(Roseodendron chryseum)はロゼオデンドロン(Roseodendron)に移されました。イペー(ipe)、紫イペー(pau d'arco)又はポウイ(poui)として知られているものはハンドロアンサス(Handroanthus)に移されました。67種がタベブイアに残りました。1992年にGentryが記述したタベブイアの、旧来の種類と99種の多系統グループは、現在、通常は「広義のタベブイア」と見なされています。
 「タベブイア」はブラジル東北部の先住民族であるツピー族のツピー語の「tacyba bebuya」の略語でからきており「アリの木」という意味です。

WEikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Tabebuia)より一部引用
 Tabebuia is a genus of flowering plants in the family Bignoniaceae.・・・・(中略)・・・・
In 1992, a revision of Tabebuia described 99 species and one hybrid. Phylogenetic studies of DNA sequences later showed that Tabebuia, as then circumscribed, was polyphyletic.[3] In 2007, it was divided into three separate genera. Primavera (Roseodendron donnell-smithii) and a related species with no unique common name (Roseodendron chryseum) were transferred to Roseodendron. Those species known as ipê, pau d'arco, or poui were transferred to Handroanthus. Sixty-seven species remained in Tabebuia. The former genus and polyphyletic group of 99 species described by Gentry in 1992 is now usually referred to as "Tabebuia sensu lato".
The generic name is derived from words used for these trees by the Indigenous peoples in Brazil.


[前田註]
 註-1:1992年に定義した100種のTabebuia属を2007年に三分割しました。
     ①ロゼオデンドロン(Roseodendron)属: It consists of two species, Roseodendron donnell-smithii and Roseodendron chryseum.
     ②ハンドロアンサス(Handroanthus)属:It consists of 30 species of trees poui, pau d'arco, or ipê.
     ③タベブイア(Tabebuia)属:1992年に定義した99種のタベブイアから、上記①②を除いた67種
 
  註-2:ハンドロアンサス(Handroanthus )の説明。
  ハンドロアンサス(Handroanthus)はノウゼンカズラ科の顕花植物の属です。これは、一般的な名前のpoui 、紫イペ、またはIPEとしてラテンアメリカで知られており、30種の樹種で構成されています。後者は時々英語でEPAYとして表記されます。大型木材の樹種は時にはラパチョまたはguayacanと呼ばれていますが、これらの名前は、より正確には Handroanthus lapacho 種とHandroanthus guayacan種と標記されます。イペーアマレーロなどは Handroanthus属 の仲間です。

Wikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Handroanthus)より一部引用
Handroanthus is a genus of flowering plants in the family Bignoniaceae. It consists of 30 species of trees, known in Latin America by the common names poui, pau d'arco, or ipê. The latter sometimes appears as epay in English. The large timber species are sometimes called lapacho or guayacan, but these names are more properly applied to the species Handroanthus lapacho and Handroanthus guayacan, respectively.


 註-3:タベブイア(Tabebuia)の語源
 タベブイア(Tabebuia)という名前は、1803年に植物文献に入りました。アントニオ ゴメスが、彼がBignonia種としていました タベブイア ウリギノーサ(t.uliginosa)に一般名として使用したのが最初です。タベブイアは「アリの木」を意味するツピー語の「tacyba bebuya」の略語です。
 ブラジルの先住民族の間には多くの種類のタベブイアに対して似たような名前があります。

  Wikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Tabebuia)より一部引用
The name Tabebuia entered the botanical literature in 1803, when António Bernardino Gomes used it as a common name for Tabebuia uliginosa, now a synonym for Tabebuia cassinoides, which he described as a species of Bignonia. Tabebuia is an abbreviation of "tacyba bebuya", a Tupi name meaning "ant wood". Among the Indigenous peoples in Brazil, similar names exist for various species of Tabebuia.

 註-4:イペー(Ipe)の語源
 "Ipê" や "ipé"は、16世紀にブラジルの海岸に生活していた、ツピ族の人々によって話されていた言語の ï'pé という言葉に由来するようです。「厚い皮の木」という意味です。ツピ族の「ウヴァ茶」はこの樹皮のようです。

"Ipê" e "ipé" provém do tupi ï'pé, "árvore cascuda"2 . "Pau-d'arco" é uma referência a seu uso, pelos povos indígenas do Brasil, como matéria-prima para confecção de arcos3 . "Ipeúva" significa, traduzido do tupi, "árvore da casca"4 .
 出典は下記です。タベブイアの説明の中の「Etimologia」(語源)の説明です。
    http://pt.wikipedia.org/wiki/Tabebuia


 サンパウロ市在住の松村滋樹さんから、「Cidades brasileiras cujos nomes têm origem no tupi-guarani e outros nomes」という資料を紹介して頂きました。先住民のトゥピ・ガラニー族の言語に由来するブラジルの都市名の解説書です。これに、サンパウロ州の「IPEÚNA市(人口現在6千人)」があります。
  IPEÚNA (SP)   y’pê: madeira de casca dura - ipê + una: escuro, preto. Ipê-roxo = y’pi’una: madeira de casca preta.
 IPEÚNAとは、黒いイペー、すなわち紫イペー、イペー・ロッショという意味です。
 出典は下記です。
    http://www.paty.posto7.com.br/palavrastupiguarani.htm

 タヒボ(Taheebo)は、インカ帝国時代に現地人がイペー・ロッショの一種につけた名前のようです(Walter Radames Accorsi 著「TAHEEBO」より)



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