2013年12月18日水曜日

赤いランプの終列車

 老人性難聴の73歳が懲りずに歌う「赤いランプの終列車」です。伴奏と画像は、いつもの「natsumerokaraoke様」にお世話になりました。
  春日八郎は1924年生れです。1952年発表の「赤いランプの終列車」が売れなければ新聞社の入社試験を受けるべく、履歴書を準備していたそうです。どの歌にも、彼の人生を感じさせるものがあり、好きです。
  伴奏を春日八郎の原曲に近づけるために、テンポを速めて演奏時間を7秒短縮し、キーを上げました。画像も7秒分カットさせて頂きました。
今までは、動画作成に ウィンドウズ ムービーメーカー と言う編集ソフトを使っており、音質の低下が激しかったのですが、今回は「つんでれんこ」という、画像と音を合成する無料ソフトを使うことで、かなり改善されています。
   相変わらず歌がヘタなために、今回もこの一曲の完成まで500回以上歌うことになりました。

2013年12月9日月曜日

イペー Tabebuia alba の種子到着(第2弾)

 12月9日、池田さんからの標記種子が到着し、30分以内に播種しました。クリチーバにある親木の写真なども届いています。




 右=その1(白っぽい・莢が大きく、背丈が高い)
左=その2(黒っぽい・莢が細く短く、背丈が低い)
播種したり、皆様に分配した残り(クリックで見やすくなります
 
 
右=その1(白っぽい)、左=その2(黒っぽい)


その1:1月29日

その2:1月29日


 



イペーの故郷


サンタカンジダ

2013年12月4日水曜日

イペー Tabebuia alba の特徴と語源及び栽培試験

 
  ポンポン状の大変美しい花が咲く、イペーアマレロがあります。下の写真は Tabebuia alba という種類です。樹形もよく、耐寒性もかなり期待できるのではないかと思っています。硬くて強い材質のためブラジルでは森林での伐採が進み、絶滅危惧種に指定されています
   クリチーバ市在住の池田久成氏が、EMBRAPA (ブラジル農牧研究公社 Empresa Brasileira de Pesquisa Agropecuária) Ministério da Abastecimento, Pecuária e abastecimentoの内のEmbrapa Florestas を訪問され、種々情報を得られると同時に、4分冊で2千ページ以上、重量18Kgのイペー関連資料を購入されました。以下はそれを基に調査された内容です。   (2016 年3月記録追加)                                       
 
イペーアマレロ:Tabebuia alba
2011年8月20日・池田久成氏撮影
 
 
 
JS121117の親木・池田久成氏撮影2011年8月・池田氏のご自宅前
 
 同上(2012年頃)
 
同上(2015年12月・google earthより))
 
   播種12ヶ月目のタベブイア・アルバ:樹高1m(前田農園)                            
 2013年12月4日・前田撮影 
イペーが3列あり、左右の列はイペー・ブランコ
 
 
同上:白色の葉裏と新梢 ・alba(白)の語源になった。
( 写真はクリックで拡大
 
  
7枚葉(小さな木の葉は銀色になりにくい)

 
成木の葉

 池田久成氏の情報:
 
 イペーアマレロ:Tabebuia alba について書いてみます。

 Dr. Paulo Ernani Ramalho Carvalho  セアラ洲 フォルタレザ生まれ、1971年パラナ洲クリチーバに在る国立大学農林化学科卒業後こちらで大学教授、南三州にある木材の研究調査された。中国へも訪問、そしてEMBRAPA で国の協力で研究資料作成。

- 分類:Magnoliphyta (Angiospermae)
- クラス:Magnoliopsida (Dicotiledonae)
- 種類:Tabebuia alba (Chamisso) Sanduith   (イペーアマレロ ポンポン
- 植物同義語:Handroanthus albus (chamisso)

由来:タベブイア はインジオ語で アルバ(alba)はラテン語から来ておりalbus (branco-白)です。
自生地域はアルゼンチン北西部、1963年に東部のパラグアイ国で見つかった。
緯度 11度10    バイア洲 ~ 31度 リオグランデドスール洲、 海抜  80 ~ 1600m
自国の方言 :
                       Minas Gereis - Ipê     Ipê do cerrado,  Ipê-amarelo de folha branca, Ipê-branco
                       Paraná - Ipê-amarelo de folha branca
                       Santa  Catarina - Ipê-mamona
                       Sâo Paulo - Ipê-dourado (金色のイペ)
                       Rio Grande do Sul - Ipê vacariano,   R.G.sul とSanta Catarina - Ipê pardo, Ipê da cerra.
                       Bhaia,  Goias - Pau da arco-amarelo,  Taipoca.
                       Argentina - Lapacho.
                       Paraguay - Lapacho amarello.

- Tabebuia Gomes:  100種類存在。
- Tabebuia alba:  ブラジルには12種類ある。これらは記載無しですので4種類の種を送ったのですが私には何が何だか判りませんので了解願います。

イペの花は食用できるとのことです。皮は煎じて飲むと小便促進(diuretico) 利尿剤の役目。

イペーロショ (Tabebuia heptaphylla) (青紫のイペ)の内皮をお茶にすると風邪薬、血液の清浄剤として良いとのこと。
タンニン酸8.8%,  たんぱく質21%,  アルカリ性剤、綿や絹の色染めに使う。



  前田追記:
①Tabebuia alba の別名
Wikipedia(http://pt.wikipedia.org/wiki/Ip%C3%AA-amarelo-da-serra)に下記記述があります。
Outros nomes populares(前田訳:一般的な別名):
ipê-ouro, ipê-amarelo, ipê-da-serra, ipê, aipê, ipê-branco, ipê-mamono, ipê-mandioca, ipê-pardo, ipê-vacariano, ipê-tabaco, ipê-do-cerrado, ipê-dourado, ipezeiro, pau-d’arco-amarelo, taipoca

②Tabebuiaの分類とIpe 
  Wikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Tabebuia)に下記の記述があります(下に訳文)。
Tabebuia is a genus of flowering plants in the family Bignoniaceae.・・・・(中略)・・・・
In 1992, a revision of Tabebuia described 99 species and one hybrid. Phylogenetic studies of DNA sequences later showed that Tabebuia, as then circumscribed, was polyphyletic.[3] In 2007, it was divided into three separate genera. Primavera (Roseodendron donnell-smithii) and a related species with no unique common name (Roseodendron chryseum) were transferred to Roseodendron. Those species known as ipê, pau d'arco, or poui were transferred to Handroanthus. Sixty-seven species remained in Tabebuia. The former genus and polyphyletic group of 99 species described by Gentry in 1992 is now usually referred to as "Tabebuia sensu lato".
The generic name is derived from words used for these trees by the Indigenous peoples in Brazil.
日本語訳:(前田)
タベブイアはノーゼンカズラ科の顕花植物の中の一つの属です。・・・・(中略)・・・・
1992年にタベブイアの改訂で、99種と1種のハイブリッドが記述された。その後のDNA配列の系統面における研究で定義されたタベブイアには多くの系統があった。2007年に、それは三種類に分割された。プリマベイラ(Roseodendron donell-smith)、および関連した独自の共通名を持たない種類(Roseodendron chryseum)はロゼオデンドロン(Roseodendron)に移された。イペー(ipe)、紫イペー(pau d'arco)又はポウイ(poui)として知られているものはハンドロアンサス(Handroanthus)に移された。67種がタベブイアに残った。1992年にGentryが記述したタベブイアの、旧来の種類と99種の多系統グループは、現在、通常は「広義のタベブイア」と見なされている。
 属の名前(generic name)は、先住民族がこれらの木に用いていた言葉からきている。

[前田註]
   1992年に定義した100種のTabebuia属を2007年に三分割した。
     ①ロゼオデンドロン[Roseodendron]属: It consists of two species, Roseodendron donnell-smithii and Roseodendron chryseum.
     ②ハンドロアンサス[Handroanthus]属:It consists of 30 species of trees poui, pau d'arco, or ipê.
     ③タベブイア[Tabebuia]属:1992年に定義した99種のタベブイアから、上記①②を除いた67種
 
 
 
③Handroanthus の説明。
  Wikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Handroanthus)に下記の記述があります(下に訳文)。イペーアマレーロなどは Handroanthus属 の仲間です。
Handroanthus is a genus of flowering plants in the family Bignoniaceae. It consists of 30 species of trees, known in Latin America by the common names poui, pau d'arco, or ipê. The latter sometimes appears as epay in English. The large timber species are sometimes called lapacho or guayacan, but these names are more properly applied to the species Handroanthus lapacho and Handroanthus guayacan, respectively.
日本語訳(前田)
Handroanthusはノウゼンカズラ科の顕花植物の属である。これは、一般的な名前のpoui 、紫イペ、またはIPEとしてラテンアメリカで知られており、30種の樹種で構成されている。後者は時々英語でEPAYとして表記される。大規模な樹種は時にはラパチョまたはguayacanと呼ばれているが、これらの名前は、より正確には Handroanthus lapacho 種とHandroanthus guayacan種と標記される。 

④タベブイア(Tabebuia)の語源
   Wikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Tabebuia)に下記の記述があります(下に訳文)。
The name Tabebuia entered the botanical literature in 1803, when António Bernardino Gomes used it as a common name for Tabebuia uliginosa, now a synonym for Tabebuia cassinoides, which he described as a species of Bignonia. Tabebuia is an abbreviation of "tacyba bebuya", a Tupi name meaning "ant wood". Among the Indigenous peoples in Brazil, similar names exist for various species of Tabebuia

日本語訳(前田)
タベブイア(Tabebuia)という名前は、1803年に植物文献に入った。アントニオ ゴメスが、彼がBignonia種としていた タベブイア ウリギノーサ(t.uliginosa)に一般名として使用したのが最初である。タベブイアは「アリの木」を意味するツピー語の「tacyba bebuya」の略語である。
 ブラジルの先住民族の間には多くの種類のタベブイアに対して似たような名前がある。


        クリチーバ市のルイ・バルボーザ広場のタベブイア・アルバ 
                              http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ipe-amarelo_curitiba.jpg  より写真引用
View of Curitiba, Brasil. Rui Barbosa Square.
End of Winter and Tabebuia alba (ipê-amarelo) blossoming.
       20 August 2006
 
Familia: Bignoniaceae
Tribus: Tecomeae
Genus: Tabebuia
Species: Tabebuia alba
Classification System: APG III (down to family level) Main Page
Regnum: Plantae
Cladus: Angiosperms
Cladus: Eudicots
Cladus: Core eudicots
Cladus: Asterids
Cladus: Euasterids I
Ordo: Lamiales
2014年7月26日追記:
                              
送信日時:2014年7月23日 14:24:52
             
池田さん 前田さん 小出さん
                  有隅です
 
「池田ポンポン」はTabebuia alba(=Handroanthus albus)だと同定していましたが、今回私が頂戴した種子からの植物は異種(恐らくT.serratifolia)ではないか、と思いました。その理由は、以下のとおりです;
 
(1)この「池田ポンポン」関係で、私が最初に落掌したのは、前田さんから頂戴した実生小苗8株でした。
 
(2)この実生苗の特徴は、葉の表に皺が目立つこと、また葉裏が白っぽいことで、恐らく成木になったらその成葉の葉裏は、「種名」の元になったalbaそのものになるのではないか、と思っています。
 
(3)次に池田さんから私のところに直接、5種類5袋の種子池田「2‐1」「2‐2」「3」「4‐1」「4‐2」が送ってきました。多分「2」「3」「4」の3種類だったのかもしれませんが、私は袋別に別々に取扱うことにしました(合せることは何時でもできますので)。
 
(4)この池田さんからの直接の種子の他に、ほぼ同じ時期に、前田さんを通じて2種類の種子を落掌しました。種子の色が違っていることから、前田さんに準じて池田・前田「黒」「白」と呼ぶことにしました。
 
(5)これらの種子は、春暖かくなってからというので、この3/29に播種しました。それで現在、7種類の実生小苗と最初の「前田実生」の合計8系統が、私のところで育っていることになります。
 
(6)さて種子からの実生で「前田実生」(=T.alba)のソックリサンは、池田・前田「白」のみで、他は葉の裏が緑で、皺も余り目立ちません。同じ「種」とは、到底考えられないのです。その一番大きな特徴は、葉縁に顕著な鋸歯がある点です。それでずばり学名通りのT.serratifoliaではないか、と思いました。
 
(7)ところで橋本梧郎先生のTabebuia属の検索表で、T.serratifoliaは何と「葉縁は全縁」の部類に入れられていて、「時に鋸歯がある」と記載されています。「時に鋸歯」で、何で「serratifilia」になったのでしょうか? 矛盾を感じます。
 
(8)一方、図鑑ARBORES BRASILEIRAS(この文献も原版のポルトガル語版と英訳版で、写真に食い違いがある場合があって、若干信頼が置けない)を見ますと、T.serratifoliaの花房は各小花の花柄が短いので、全体がキッチリ詰まった薬玉状の、ポンポンと呼ぶにふさわしい花房を呈しています。
 
(9)これに対してT.albaの花房は、複合花房とでも呼んだらよいのでしょうか、複数の小花房の集まりになっていますので、小花数自体は数が多いのですが、全体がルーズで、バラケタ花房になっています。キッチリした薬玉状ではないのです。
 
(10)さて、池田さんにお願いしたいのですが、今回お送り頂いた種子から育ちつつある実生の様子を見ますと、私には2種類の「種」がごっちゃになっているように思えます。1つはT.alba、そして今ひとつを私はT.serratifoliaではないか、と考えました。
採種をされた原木(親木)をご覧になって、1つは葉の裏が白ポクッて、大きいがしまりのないルーズな花房、今ひとつは葉の鋸歯が際立った、コンパクト花房ではなかったでしょうか? ご確認を願えたら、有難いです。

Tabebuia Serratifolia の写真です:







  2015年11月17日追記
有隅先生のコメント:
   植物の分類階級でいうと、界、門、綱、目、科、連(族)、属、節、列、種と続きますが、われわれが普通に(普通の生活の中で)問題にしているのは何科、何属の何という「種」かということ(familygenusspecies3つ)です。・・・途中略・・・
   先ずTabebuiaなのか、Handroanthus なのか、Roseodendronなのかということ(最近の分類で昔のTabebuia属は3属に分けられるようになった)、次いでHandroanthus 属のalbusなのか、chrysotrichusなのか、heptaphyllusなのか、impetiginosusなのか、ochraceusなのか、それともserratifoliusなのか、ということです。・・・あと略



2013年11月21日木曜日

K2・バルトロ氷河トレッキングの記録

 10年前のパキスタンを歩いた「K2・バルトロ氷河トレッキング」の記録を整理しました。ソニーのハンディーカムで撮影した映像をDVDにダビングして youtube にアップロードしました。ダビング機器の購入から画像の編集、アップロード作業など数日を要しました。鑑賞に1時間ほどかかりますが、自分でもこの映像から旅の迫力を感じます。今年は遠出をしないことになりそうです。


2013年11月5日火曜日

今年初めてのジョウビタキ

  庭のリンゴの木の枝に、しばらくとまっていました。メスです。 渡り鳥でチベットやバイカル湖あたりから飛んでくるそうです。16時30分頃の夕日をあびています。

2013年10月19日土曜日

パソコンカラオケ:懐メロ8曲メドレー

  73歳が必死に唄う懐メロメドレーです。シングル盤は、都度 youtube にアップロードしましたが、今回8曲を30分のメドレー盤にしました。音声の原版は同じですが、アップロードまでの音声処理の工夫で少し音質が良くなっています。元々、youtube は音質が悪いのですが、ここから伴奏を探し出し、音程やテンポの調整をして自分の歌を乗せる作業は大変です。楽譜は購入します。
  老人性難聴で伴奏が聞き取りにくくなり、音程やテンポを捕まえにくいと共に、自分の声も聞こえにくいため、勘で歌うことになり発声にも苦労します。
   自然、音楽、書画、写真、文章などから人の立ち居振る舞いまで、美しい物は見聞きする人に感動を与えます。素人のカラオケは全く自己満足の世界で、通常それを聞く人は感動どころか、不愉快な場合が多いと思います。耳が聞こえなくなったあとで後悔したくないので、今できること、今でしかできないことに全力投球して自己満足しています。
   昨年末から始め、約1年に亘った私のパソコンカラオケ騒ぎはこのあたりで一段落とします。録音のため、各曲100回から500回歌い、拙宅から半径100mの皆様には多大なご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。

  
  曲目:
    ①柿の木坂の家
    ②あざみの歌
    ③また逢う日まで
    ④メリージェーン
    ⑤女の宿
    ⑥河内おとこ節
    ⑦栄冠は君に輝く
    ⑧刈干切唄
                                               (全画面表示でご覧ください:画面右下のマークをクリック

 
中平マリコさんのコメント:
 
約1年に亘った私のパソコンカラオケ騒ぎはこのあたりで一段落...
などと、仰らずにこれからも皆様に素敵な歌をお聞かせ下さい。
本当に余計な事であり、生意気なこととなりましたら許して下さいね。
ただ、これだけ歌われる前田さんが一段落されるのは惜しい気がします。
実は、私のカラオケの生徒さんに現在85歳の方がいます。
この方は、両方の耳に補聴器を入れ、習いはじめた時(10年前位)は本当に音を外されていました。
しかし、現在はほぼ狂うことなくいろいろな歌を歌っておられます。
ポイントとして、一つ気にして頂きたい言葉があります。
それは「あ」の付く母音の言葉の「あ」の口を正しく縦にあけて頂くことです。
「あなた」と言う歌詞があったとします。これを分解すると
「あぁ なぁ たぁ」と6つの歌詞になります。この小さな「ぁ」を
口を縦にあけて頂くことで音程は随分良くなると思います。
実は、私も新しい歌に取り組むとき、
すべての歌詞を母音入り歌詞に書き換え注意しています。
本当に「あ」の付く歌詞をすべて大切にされるだけで歌が変わります。
もし宜しかったら試してみて下さいね。



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2013年10月15日火曜日

原発が立地する自治体の原発関連収入


  下の表は、長崎屋歩衛門さんのホームページより転載した朝日新聞の記事です。
現在これらの原発が停止しており、少なくとも核燃料税が未収になっている。体育館
や博物館など多くの箱ものが建設されており、それらの維持管理費や人件費が自治
体の財政を圧迫している。
     薩摩川内市の宇宙館は年間約1,400万円、文学館は約2,500万円、交流セン
ターは約2,100万円が掛かっている。「箱物はたくさん整備されたが、市の財政の
圧迫につながっている」と岩切秀雄市長は昨年9月、市議会で苦しい財政事情を訴え
た。関係自治体は、どうしても原発を稼働させたいのだ。
   この財源は電気代として一般市民などの消費者が支払っている。           
   原発を有している自治体の原発関連の収入(2007年度実績)
原発市町村固定資産税
などの原発
関連税収 
一般会計に
占める原発
関連税収の
割合   
原発の交付金
・補助金など
の累計額  
(北海道)泊村12億2600万円39.7 %111億   円
東通(青森県)東通村44億5666万円40.64%196億4424万円
女川(宮城県)女川町※43億4515万円※56.70%※164億6512万円
石巻市122億2015万円
福島第一(福島県)双葉町12億4117万円26.3 %129億9876万円
大熊町26億4千 万円31.9 %145億3836万円
福島第二(福島県)富岡町13億2919万円18.0 %684億2千 万円
楢葉町18億3867万円30.1 %176億6748万円
東海第二(茨城県)東海村※51億 787万円※28.6 %208億8124万円
柏崎刈羽(新潟県)柏崎市54億8059万円11.76%564億6801万円
刈羽村256億6434万円
浜岡(静岡県)御前崎市66億9千 万円38.4 %376億   円
志賀(石川県)志賀町54億6千 万円32.3 %211億9千 万円
敦賀(福井県)敦賀市365億   円
美浜(福井県)美浜町14億 170万円18.1 %163億   円
高浜(福井県)高浜町35億3662万円27.58%232億3100万円
大飯(福井県)おおい町31億3613万円29.87%400億   円
島根(島根県)松江市☆168億5901万円
伊方(愛媛県)伊方町20億9554万円18.7 %176億6614万円
玄海(佐賀県)玄海町26億9600万円30.0 %215億7600万円
川内(鹿児島県)薩摩川内市13億3755万円2.9 %198億   円
           アンケート結果から作成。※は06年度、☆印は05~08年度の合計、その他は
           07年度の数値。―は無回答・公表せず。「朝日新聞」('08/7/20)より
                                           

                                            福井県内の原発立地自治体が得た交付金の額】           
市町原発電源三法
 交付金 
県核燃料税
交付金
敦賀市もんじゅ・敦賀原発397億円60億円
美浜町美浜原発163億円61億円
おおい町大飯原発301億円106億円
高浜町高浜原発243億円84億円
                   (08年度までの交付金累計額)「朝日新聞」('10/5/7)より

  電源三法交付金(原子力教育を考える会・「よくわかる原子力」より転載)
いわゆる電源三法とは、1974年6月3日に成立した次の3つの法律をさしています。
  • 電源開発促進税法
  • 電源開発促進対策特別会計法
  • 発電用施設周辺地域整備法
   電力会社は販売電力量に応じ、1,000キロワットアワーにつき425円を、電源開発促
進税として国に納付しています(電源開発促進税法)。このうち、 190円が電源立地
勘定で、235円が電源多様化勘定(2003年10月法改正により「電源利用勘定」に名称
変更)となります。2003年予算で、この税の総額は4855億円になります。(電源開発促
進税率は、今後段階的に引き下げられる予定。)
 もちろん最終的にこの税金の負担は、消費者が電力料金に上乗せされて支払って
います。
 納められた税金は、特別会計に組み込まれ、発電所など関連施設の立地及び周辺
市町村に対し交付金などの財源にあてられます(電源開発促進対策特別会計法)。


   原発2基を有し、県初の公共関与形産廃処分場が建設されつつある薩摩川内市と、
観光霧島に産廃処分場はふさわしくないとの理由で、その立地を拒否した霧島市の
人口の推移です。


薩摩川内市の人口の推移

1970年104,295人

1975年99,151人

1980年102,143人

1985年108,105人

1990年106,432人

1995年106,737人

2000年105,464人

2005年102,370人

2010年99,558人

総務省統計局 / 国勢調査

 

霧島市の人口の推移

1970年95,326人

1975年96,935人

1980年102,157人

1985年109,929人

1990年116,247人

1995年122,279人

2000年127,912人

2005年127,309人

2010年127,512人

総務省統計局 / 国勢調査




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2013年10月6日日曜日

あざみの歌

  
    昭和20年に復員してきた当時18歳の横井弘が、疎開先の長野県下諏訪の霧ヶ峰の八島湿原で、野に咲くアザミの花を見て作詞しました。NHKのラジオ歌謡で作曲者の八洲秀章が歌い、昭和24年8月8日から一週間放送され、翌々年には伊藤久男の歌でレコード化されました。
    私のパカラにかかったお金は楽譜代の210円です。73歳になり、老人性難聴で伴奏を聞き取るのに苦労するだけでなく、音程も狂いがちです。






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2013年9月30日月曜日

福島原発事故によるセシウム137の海水中の拡散予測

   福島原発事故によるセシウム137(Cs137・半減期30年)の海水中の拡散を10年先まで予測した動画です。ドイツの GEOMAR が、研究者4名(動画の画面に記載)が作成したものとして、2012年7月10日に発表したものです。2013年4月に論文となり、学会で発表されました(下記)。
 GEOMAR ヘルムホルツ海洋研究センター、キール(=Kiel はバルト海に面したドイツ北部の都市)は、ヨーロッパの海洋研究分野における主要な機­関の一つです。研究所は、化学物質の研究、海洋と海底と大気との相互作用の物理的、生物学­、地質学的プロセスを研究しています。
  この動画で注目すべき点は、事故直後に漏れ出たセシウム137のみを前提としており、その後引き続き漏れ出ている分は考慮されていないようです。
  皮肉にも、黒潮の流れの影響で日本近海は事故後3年間くらいは比較的低濃度で推移します。その後は北太平洋全面が汚染されて日本もその中に没してしまいます。
  この研究結果は、 欧州地球科学連合(EGU)の2013年総会(ウィーン,2013年4月7-12日)で発表されました。その論文の要旨は下記のとおりです。(論文の全文は次のURLでご覧頂けます:http://iopscience.iop.org/1748-9326/7/3/034004/article
  この研究では、福島から事故後の数週間にリリースされたCs137の量を10PBq(ペタベクレル、ペタ=千兆=1015)と仮定しています。動画の画面の色分けでCs137の海面濃度の変化を表現していますが、論文を見ても絶対値を知ることができません。海面全体が赤くなっているから太平洋が危険だなどと誤解しないでください。
 結論で、北太平洋の海面の放射能のピーク値は事故後2年間で10Bq/㎥まで急速に低下し、それから4~7年後に事故前の2倍である1~2Bq/㎥になると予測しています。
 

Title:
Model simulations on the long-term dispersal of Cs-137 released into the Pacific Ocean off Fukushima
(福島から太平洋に放出されたセシウム137の長期拡散のモデルシミュレーション)
Authors:
Behrens, Erik; Schwarzkopf, Franziska U.; Lübbecke, Joke F.; Böning, Claus W.
Affiliation:
AA(GEOMAR Helmholtz Centre for Ocean Research Kiel, Kiel, Germany ebehrens@geomar.de), AB(GEOMAR Helmholtz Centre for Ocean Research Kiel, Kiel, Germany ebehrens@geomar.de), AC(NOAA/PMEL, Seattle, WA, USA), AD(GEOMAR Helmholtz Centre for Ocean Research Kiel, Kiel, Germany ebehrens@geomar.de)
Publication:
EGU General Assembly 2013, held 7-12 April, 2013 in Vienna, Austria, id. EGU2013-4372
Publication Date:
04/2013
Origin:
COPERNICUS
Bibliographic Code:
2013EGUGA..15.4372B

Abstract

A sequence of global ocean circulation models, with horizontal mesh sizes of 0.5°, 0.25° and 0.1°, are used to estimate the long-term dispersion by ocean currents and mesoscale eddies of a slowly decaying tracer (half-life of 30 years, comparable to that of Cs-137) from the local waters off the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plants. The tracer was continuously injected into the coastal waters over some weeks; its subsequent spreading and dilution in the Pacific Ocean was then simulated for 10 years. The simulations do not include any data assimilation, and thus, do not account for the actual state of the local ocean currents during the release of highly contaminated water from the damaged plants in March-April 2011. An ensemble differing in initial current distributions illustrates their importance for the tracer patterns evolving during the first months, but suggests a minor relevance for the large-scale tracer distributions after 2-3 years. By then the tracer cloud has penetrated to depths of more than 400 m, spanning the western and central North Pacific between 25°N and 55°N, leading to a rapid dilution of concentrations. The rate of dilution declines in the following years, while the main tracer patch propagates eastward across the Pacific Ocean, reaching the coastal waters of North America after about 5-6 years. Tentatively assuming a value of 10 PBq for the net Cs-137 input during the first weeks after the Fukushima incident, the simulation suggests a rapid dilution of peak radioactivity values to about 10 Bq m³ during the first two years, followed by a gradual decline to 1-2 Bq m³ over the next 4-7 years. The total peak radioactivity levels would then still be about twice the pre-Fukushima values.
  

  
 下記の動画の解説原文:  
Deutsche Forscher haben berechnet, wie sich das Wasser, das durch den Super-GAU in Fukushima-1 verstrahlt wurde, von der japanischen Küste aus ausbreitet. Die Farben zeigen, wie es sich mit unverseuchtem Wasser vermischt und verdünnt.

                                                                                                  (全画面表示に耐えます

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2013年9月24日火曜日

薩摩狂句

 鹿児島県地方には昔から「薩摩狂句」と言う、言葉の遊びがあります。この狂句には、薩摩特有のユーモアが詰まっています。NHKで毎月一つの「兼題」を示して狂句を一般公募し、入選作を毎週火曜日に放送しています。
 今日、私の入選作が放送されました。初投稿でした。選者の解説で私の性格まで褒めて?頂き恐縮致しております。少し、句を読んだ場面を誤解されたようですけど・・・・。アタイガ トシャ 73、ムイモ ナカロ!

 以下、NHKのホームページのコピーです:

「寝化粧」の場面でなく、ザンネーーン!(前田)

「大概てげい せんかち女房ん 化粧を待っ」
                          霧島市 前田 久紀 さん
解説
(いい加減にしないかと、女房の化粧が済むのを待っているという意味の句です。)


黒柱:「化粧を待っ」の「待っ」の一言に思わず笑いを抑えることが出来ませんでした。
キャスター:どういうことですか?
黒柱:奥さんの化粧が長いのをせかせたり、怒ったりするという発想の句は今までにも沢山詠まれています。しかし、この「待っ」でこの句の主人公がどんな性格の人かも分かるような気がします。
キャスター:黒柱さんの言われることがますます分からなくなりましたが・・・。
黒柱:このセリフは実際に奥方に向かって文句を言ったのではなく、ご亭主の「心の叫び」なのです。早くしろと言いたいところをじっと耐えて「待って」いるのです。
決して口に出していっているのではないのですよ。
キャスター:なるほど。そう言われれば私にも分かるような気がします。
黒柱:「同病相哀れむ」と言う言葉がありますが、私にはこのご亭主の気持が痛いほどわかるのですよ。それはさておき、たった一言が句の意味はもちろん、今までとは全く違った面白さを感じさせることがあるというお手本のような作品だと思います。
キャスター:それにしても、なんだかかわいそうになってきました。このへんで唱にいきましょうか。

<唱>  じっ我慢っちょい なま一時間
(たっぷり一時間もの間、じっと我慢しているという意味です。)
この「なま」は「程度がはなはだしい意を表す」と辞典にあり、この場合は「たっぷり一時間」といった意味になるでしょう。このご主人に心から敬意を表するものです。

 

  NHKのホームページ(音声も聞けます):
http://www.nhk.or.jp/kagoshima/program/hirumae/satsumakyoku/2013/0924/kaisetsu3.html



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2013年9月15日日曜日

パウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)とサガの木(árvore saga )


1.はじめに
  パウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)は、別名ブラジルボク(Brasil wood)、フェルナンブコ(Phernambuco)、ペルナンブコ(Pernambuco)などと呼ばれているマメ科ジャケツイバラ亜科の植物です。1978年にブラジルの「国の木」に指定されました。
 パウ・ブラジルの特徴と、ブラジルの東北部(ノルデステ)の一部住民にパウ・ブラジルと呼ばれているサガの木(árvore saga )について調べました。
  調べていくうちに、16世紀前半にブラジル東北部で貿易のために伐採されてほぼ絶滅したパウ・ブラジルと、その頃、東南アジアからポルトガル人によって導入されたサガの木の長くて重い歴史を知りました。「パウ・ブラジル」と「サガの木」の語源まで突き止めることができました。サガの木の語源はなんとアラビア語でした。

2.パウ・ブラジル
   パウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)に似た木が、スオウ(Caesalpinia Sappan) 以外に、ブラジルに少なくとも8種類あります(橋本悟朗先生・[註-1]参照)。いずれも性質が似ており、優劣はありますが染料や加工材など同じような用途に使われています。
 ブラジルの INSTITUTO FLORESTAL(林業研究所:サンパウロ州の環境局の機関で、国家の保全地域の管理や、種子や苗の生産と研究などを行う)でパウ・ブラジルを定義しており、それに基づいてパウ・ブラジルの樹木の現物を審査して認定証を発行ています。
 大浦智子氏(サンパウロ)が大浦文雄氏などから得られた情報や Steven Winn Alexander氏(パラ州サンタレン、パウ・ブラジルを栽培)の情報などを参考にさせて頂き、林業研究所が定義したパウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)を、それに似た他の植物と区別するための決定的な特徴を整理しました。
①葉は葉柄の両側に互生する(対生ではなく、交互につく)。
②種子の莢(さや)は遍楕円状で平べったく、表面にトゲが多数ある。完熟した莢と種子は茶褐色。
    幹や枝にもトゲがあるが、これはほとんどに共通で見分けるポイントにならない。
③他に比べて花房が大きく、花弁の紅斑が真紅。花が綺麗。

 ブラジルとは「赤い木」の意味で、ヨーロッパで染料として用いられたインド原産のスオウのポルトガル名です。外見と用途が似ていたため、ポルトガル人によって本種(現在パウ・ブラジルと呼ばれている木)がブラジルと呼ばれるようになったようです[註-2]参照。
 パウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)はアマゾンなどの暖地では播種後数年で開花し、莢をつけます。サンパウロなどの南部では開花し始めるまでに25年、満開がみられるまでに30年、結実するまで40年かかった例があります。このことが、過度な伐採と共に絶滅危惧種に指定された大きな原因でしょう。
 
 16世紀前半にポルトガル人の貿易活動で、ブラジル東北部の大西洋沿岸部原生のパウ・ブラジルは枯渇しました。その代替え品としてサガの木(árvore saga)が東南アジアから持ち込まれ、ブラジル東北地方の一部現地人に「パウ・ブラジル」と呼ばれるようになりました。
  バイオリンの弓の分野で言う、最高級のフェルナンブコ(ペルナンブコ)種が、林業研究所が定義したパウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)です。このバイオリンの分野ではフェルナンブコ(ペルナンブコ)種、すなわち林業研究所が定義したパウ・ブラジル以外の樹種を「パウ・ブラジル」と呼んで区別しており、又、ブラジル東北部では現地人がサガの木をパウ・ブラジルと呼んでいます。この両者の「パウ・ブラジル」という呼称が、ブラジルの「国の木」に指定されている本来のパウ・ブラジルと他種が混同される一因になっていると思われます。
 
 絶滅危惧種に指定されている、最高級のパウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)が少しでも増えることを願っています。現在、基金団体なども設立されています。
 以下、森林研究所の定義に基づいたパウ・ブラジルの特徴について記述します。 
 

      パウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)  Mogi das Cruzes市  サンパウロ 撮影:松村滋樹氏
 
 
パウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)
(大浦文雄氏宅:スザノ市、2012年・撮影:大浦智子氏:サンパウロ) 
 樹齢約60年 、結実は2000年の1回のみ  

 
 パウ・ブラジルの証明書以下写真はクリックで拡大
(大浦文雄氏宅:スザノ市、2012年・撮影:大浦智子氏、サンパウロ)   
                  

パウ・ブラジル:葉が互生している。(大浦文雄氏宅:スザノ市、2012年・撮影:大浦智子氏:サンパウロ)
 
 
    写真をクリックしてください!
                     

 
パウ・ブラジルの種子の莢 撮影:Steven Winn Alexander氏(パラ州サンタレン)
播種後数年で開花し莢ができた とのこと
 

パウ・ブラジルの種子の莢
 樹上でパチンとはじけて、種子を蒔き散らすこと、種子が土色であること、莢にトゲがあることは鳥などに食べられないために有効である。
 
 
 パウ・ブラジルの種子の莢 撮影:大浦智子氏(サンパウロ)
種子が入っていない 

 
パウ・ブラジルの種子
  種子は地上に落ちて、条件がよければすぐ発根し始めるようです。種子の皮は極めて薄く、鳥に食べられたらおしまい。写真の種子は拾った後に洗ったのか?
出典:http://www.jacarandamimoso.com.br/2012/08/pau-brasil-madeira-e-resina-uma-patria.html   


撮影:Steven Winn Alexander氏(パラ州サンタレン)
               
撮影:Steven Winn Alexander氏(パラ州サンタレン)
                              

 
パウ・ブラジルではない
Tara(Caesalpinia Spinosa)又はその一種と思われる。
                           

 
 
上の種子の幼木、葉が対生している。
前田が播種育成 
 
 
                      
上記の種類の花か(前田推測)

 
   
上記の種類の種子(莢)か(前田推測)
 
   [註-1]
    橋本先生の「ブラジルの薬用植物辞典」に掲載されている Caesalpinia L ジャケツイバラ属に属する種(松村滋樹氏調べ)
 スオウ(Caesalpinia Sappan)とサガの木が掲載されていませんが、 昔はブラジルになかったためなのか、その理由はわかりません。(前田註)

学名:Caesalpinia bonduc       伯名:ハスミノカズラ
     C. bracteosa               パウ・アマランテ
         C. echinata                                     ブラジルボク
       C. ferrea                 パウ・フェロ
    C. gilliesii                ベニジャケツイバラ、ホウオウボクモドキ
    C. leostachya              パウ・フェロ
    C. paraensis               ムイラピシュ-ナ
    C. pyramidalis Sys. C. gardneriana カティンゲイラ

 
 又、Harri Lorenzi 社の「Arvores Brasileiras」ブラジル原産樹木辞典の「pau-brasilと呼ばれる木」として、下記があります。
    Caesalpinia echinata      ブラジルボク
    C. pluviosa            シビピルーナ(sibipiruna)と呼ばれ 街路樹に使われる 
    Rhamnidium elaeocarpum   ミナス・ジェライス州地方で
    Brosimum rubescenas falso-pau-brasil
 
     [註-2]
  パウ・ブラジルに関するWikipedia

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%82%AF
 
  
   [註-3]
  一部の写真や内容を引用させて頂きました大浦智子氏のブログをご紹介致します。
 
 3.サガの木árvore saga=Adenanthera pavonina
    ジャケツイバラ科(Caesalpimiaceae) アデナンセラ属((Adenanthera Royen ex.Linn.1737) アデナンセラ・パボニナ(Adenanthera pavonina Linn.1753)です。
    葉は互生していますが、莢にトゲがなく種子がパウ・ブラジルとは全く違います。種子は炒って食べると大豆のような味がするとのことで、炒って食べてみましたが大豆の味はせず、硬い皮を剥いで食べるべきだったようですが皮ごと食べてしまい、ジャリジャリしてあまり美味しくはありませんでした。インドあたりで飢饉の際、食糧になったようです。生の種子には毒があります。種子は大変固く、美しいため装飾品にもなります。葉は下痢止めの薬です。幹は良質の材木で、赤い染料がとれます。
   サガの木の語源は 金細工職人、goldsmithを意味するアラビア語で、 صائغ (サガァと発音)です。 サガの木の種子は個々の重さが均一ということで、16世紀頃インドあたりで金の重さをはかる道具(分銅)に使われたようです。硬くて厚い皮に覆われていて重さの経時変化や湿度変化による変動が少ないようです。種子4個で約1gです。サガの木は東南アジア原産のマメ科の種(しゅ)で、16世紀前半にポルトガル人によってブラジル東北部に導入されました。クジャクの眼、カロリーナ、テントカロリーナ、マンジェリン、パウ・ブラジルもどき、ナンバンアカアズキ(日本名)、クジャク豆(台湾名)、海紅豆 Hai hong dou(中国名)、英名ではRed sandalwood tree(赤い白檀の木)、Coral pea(サンゴ豆)、Peacock flower fence(クジャク花の垣)とも呼ばれているようです。ブラジル東北部では一部現地人にパウ・ブラジルと呼ばれているため、本来のパウ・ブラジルの木、並びに種子と混同されています。
   ところで、サガの木がなぜブラジル東北部の一部の人々にパウ・ブラジルと呼ばれるようになったかということです。高値で取引されたであろう、本物のパウ・ブラジルの代替え品であるサガの木を本物に見せたかったのではないでしょうか。商人は勿論、現地人もその方が断然ハッピーだったはずです。サガの木は生育が早く、気候が良い地域では一年に二回開花するとのことです。種子は食糧や装飾品、葉は下痢止めなどの薬、幹は高級木材や染料になります。マメ科植物で空中窒素固定能力が高く、土壌改良にも大いに役立ちます。
  種子の色が赤いこと、莢が開いた後も樹上にあることは鳥に食べられるために有効でしょう。鳥に食べられなければ、発芽しにくいようです。健全な種子は土中で半年以上その姿を保ち、発芽しません。従って、発芽促進のために皮にキズをつけたり、高温にさらすなどの操作が必用です。皮にキズをつけて水に浸すと数時間で皮が剥げてふやけ、それを植えると10日あまりで発根、発芽します。

   以下は参考にした文献の内容とその出典です。
  ①サガの木の名前の由来は、アラビア語のサガァ( صائغ )です。下記文献に 'Saga' is traced to the Arabic term for 'goldsmith'とあります。goldsmithは金細工職人の意味で、アラビア語ではサガァ( صائغ )、宝石商です。
    是非、google翻訳サイト(下記URL)でアラビア語サガァ( صائغ )を発声させて聞いてみてください。( صائغ )のコピペで可能です。
           参考文献: http://giftingtrees.blogspot.jp/2011/01/saga-tree.html
     google翻訳サイト:http://translate.google.com/?hl=ja

  「tree of   صائغ」や「 árvore saga 」をアラビア語にすると  「شجرة صائغ」(シュジラサガァ)です。


 ②パウ・ブラジルの種子は、一般にサガの木(árvore saga=Adenanthera pavonina)の種子、すなわちクジャクの眼、カロリーナ、サガの木、パウ・ブラジルもどきと呼ばれているものと混同されている。(下記の原文を前田訳)。
As sementes de pau brasil comumente são confundidas com as sementes da árvore saga (Adenanthera pavonina), também chamado de olho de pavão, carolina, árvore saga e falso pau-brasil.
       出典:   http://www.jacarandamimoso.com.br/2012/08/pau-brasil-madeira-e-resina-uma-patria.html 
   ③サガの木(Adenanthera pavonina)はアジア原産のマメ科の種(しゅ)で、ブラジルではカロリナ、パウ・ブラジルもどき、クジャクの眼として知られている(下記の原文を前田訳)。
A árvore saga (Adenanthera pavonina) é uma espécie de leguminosa originária da Ásia, conhecida aqui no Brasil como carolina, falso pau-brasil ou olho de pavão.
          出典:http://www.jacarandamimoso.com.br/2012/08/arvore-saga-um-falso-pau-brasil.html
   ④サガの木の種子は個々の重さが均一ということで、昔、金の重さをはかる道具(分銅)に使われたようです。種子4個で約10gです。下記の文献はかなり詳しくサガの木を説明しています。
    参考文献http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2006/11/post_d95c.html

      
 鳥に食べられるのを待っている。
  
 
サガの木の花
                                  ハワイ大学のサガの木の花:Dr Gerald Carハワイ大DDDd. Gerald Carr 
  サガの木に関するWikipedia:
         http://en.wikipedia.org/wiki/Adenanthera_pavonina

  サンパウロ在住の松村滋樹氏のコメント:
 この赤い種は前田さんが指摘されている東南アジア原産のSagaとかナンバンアカアズキ(アデナンセラ・パボニナ Adenanthera pavonina) ではないでしょうか。ブラジルにも導入されてCarolina、 Olho-de-pavao(孔雀豆)、 manjelim、 tento-carolinaなどと呼ばれ、 Arvore Saga um falso-pau-brasil(ブラジルボク もどき)とも呼ばれています。
       前田註:Sagaとナンバンアカアズキ(アデナンセラ・パボニナAdenanthera pavonina )は同じものです。

4.後記
 金管楽器主体の楽団であるブラスバンド(Brass band) という言葉は極めて一般的です。ここで言う「ブラス」は銅などの赤い色をした金属のことで、金属業界では「赤もの」と呼ばれています。
 パウ・ブラジルやスオウ、サガの木など上の記述に登場したほぼ全ての樹種からブラジリン(brazilin・無色の針状結晶)という赤い色素の原料が採れます。
 パウ・ブラジルの語源をもう一回判りやすく整理します。ヨーロッパで染料の原料などとして多用されていたインド原産のスオウの木をポルトガル人がブラジルと呼んでいました。ポルトガル人が南米に渡り、スオウの木に似たブラジル東北部の現在のパウ・ブラジルを「パウ・ブラジル」と呼ぶようになりました。「赤い色素の素」”ブラジリン”を多量に含有する「赤い木」という意味と言葉が伝搬したのです。従って、国名「ブラジル」の語源はパウ・ブラジルの語源であるスオウの木のポルトガル名とも言えます。
 又、国名ブラジルはポルトガル語でBRASIL、英語でBRAZILと標記しますが、いずれも赤い色を表すBrass(古英語 bræs)が語源ということもできます。
 ところで、ブラジルには酸化鉄起源のテラロッサと呼ばれる赤色土が多いのですが、ブラジリンの赤と関係がないのかなと思いたくなりますが元素的には全く無関係です。「情熱の赤」の国ブラジルは、サッカーワールドカップやオリンピック開催で今燃えています。
 
 
Brazilin(C16H14O)   

   






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