2010年6月15日火曜日

イペー幼苗の植栽条件と成長速度・モグラ対策

  イペーの幼苗の成長速度には、樹種は勿論ですが、植土の性質や肥料が大きく影響するようです。アマレーロに比べてロッショの方が成長が早いようです。
  又、畑のモグラ対策についてもまとめました。

 昨年、庭の親木から落ちたアマレーロの種子が6月に発芽したものを、9月にポットに移植(耐寒試験の最優等生): 樹高12cm。




  和田アマレーロ:昨年12月14日にトレーに播種し、5月8日に畑に移植。樹高16cm。 極めて成長が早い。 半年で、上の1年ものを追い抜いた。





  佐々木ロッショ:昨年12月14日にトレーに播種し、5月8日に畑に移植。樹高22cm。最も成長が早い。





 和田ロッショ:昨年12月14日にトレーに播種し、5月8日に畑に移植。樹高18cm。







 5月8日にトレーから移植した畝。






 同上。






  


 笑わないでください。以下はモグラタタキではありません。真剣勝負です。
 モグラには全く手をやいている。よい方法があれば教えてください。
 今までに試した方法:
  現在開発中の⑭を除き、ほとんど効果ありませんでした。
  ①通信販売の音波発信式:5,000円×2本=1万円。
  ②園芸店のモグラ忌避剤(2種類):1,000円×2=2,000円
  ③カーバイト(釣具店で購入):1,500円
  ④自動車芳香剤:200円×10個=2.000円
  ⑤竹搾液
  ⑥木材防腐剤:2,000円
  ⑦木製の風車:1,500円×3本=4,500円 (1本は盗まれた)
  ➇金具製の罠(鋏む方式):1,500円×3式=4,500円
  ⑨彼岸花
  ⑩ペットボトルや缶ビールの缶の風車
  ⑪鉄製の風鈴
  ⑫一升瓶の風鈴
    以上、全く効果なしかほとんど効果なし。以下、前田式を開発中。
  ⑬一升瓶の埋め込み式振動発生器 (底を抜いて逆さに土中に埋め込む逆風鈴
    方式。半年程度で割れてしまう)    
  ⑭植木鉢の埋め込み式振動発生器(現在の方法:写真参照)
      ⑬と⑭は逆風鈴方式で地中に振動を与えるもの。改善中。決定打につながり
      そうだが、風がないとダメ。微風で作動すれば効果的。



 前田式モグラ撃退器(開発中)。









2010年6月10日木曜日

イペー耐寒試験結果報告

  2009年12月から行なっていた、イペーアマレーロの幼苗の耐寒試験結果報告です。
  庭の親木(樹高約7m)の種子が落下して6月頃庭で自生した当年生の苗を、9月にビニールポットに移植したものを、12月から自宅の寒さの異なる場所に置いて耐寒性を調べました。試験は2010年6月10日、順調に終りました。今年は異常寒波を経験し、庭の水鉢に4mm程度の氷が張りました(零下2~3℃)。その際、最も寒い場所に置いたポットの土を掘って凍結深さを確認したところ、4cm程度でした。
尚、ポット植えの用土は培養土に適量の油粕を配合し、他の花鉢(No.5)以外は無肥料です。
  試験方法全体は昨年12月の当ブログ参照。

 1.結果の概要
  ①6月10日時点で最も樹勢がいいのは、最も寒い場所に置いて生き残っ
14本のグループ(15本中1本は枯れ死)であった。2月末にはすべて
   落葉したが幹の枯れ上がりなどはなかった。
  ②最も樹勢が悪いのは、最も暖かい場所(家の軒下)に置いた15本のグ
   ループ及び軒下のビニールトンネルで保護した約200本のグループで
   あった。両方とも4月中旬、新芽が出るまで落葉しなかった。 ビニール
   トンネルのものの中には、現在も落葉せず、新芽が出ないものがある。
  ③暖かい場所に置いたポットより、寒い場所に置いたポットが平均的に見 
   ると約10日程度早めに新芽が出て、その後の成長も早い。
  ④庭で自生したままのものは、ポットに移植したものに比べて極めて成長
   が遅い。肥料不足のためと思われる(ここは霜が降りない)。

 2.まとめ
   我が家の庭にあるイペーアマレーロは当地での耐寒性は充分にある。
  保温などで甘やかすとよくない。又、肥料分が不足すると成長が遅い。

 3.考察
   暖かい場所に置いたものが、寒い場所に置いたものに比べて生育がよく
  ない理由は、冬中落葉しないため春先の発芽が遅れることが原因と思わ
  れる。

 代表的な3試験区の概況です。下の写真は比較するため、一ヶ所に集めて撮影しました。


右から  No.1:ポット区(15ポット)
         最も寒い場所
         最も生育がよい。
       No.2:トレー区(12本)
         中間の寒さの場所
         肥料不足で生育不良。
       No.3:ポット区(15ポット)
         最も暖かい場所No.1に比べて劣る。

  各写真は2段階に拡大可



 






以下は、寒さの異なる各試験区に置いた試験サンプルの6月10日の状況の詳細です。 


No.1:ポット区(15本)
1本枯れ死した(左下角)が、他は快調。
               












No.2:トレー区(12本 ) 
    No.1とNo.3に比べて生育が悪い。肥料不足が主因。












No.3:ポット区(15本)
    全部生きているが成長が遅い。冬中、葉をつけていた。右下角の1本は前年葉が1枚残っている。
         














No.4: 庭で自然実生のまま。肥料不足で、成長が極めて遅い。



         











No.5:花鉢で花達と共に自然実生のままの2本。軒下の暖かい場所でまずまず(肥料は充分)。








 




        
 No.6:ビニールトンネル区(約200本)
   日当りのいい軒下。肥料など、植え付け条件は他のビニールポットと同じ。全部、冬中葉を付けていた。 
  まだ前年葉をつけているものが多数あり(写真を拡大すると確認できる)、中にはまだ新芽が出ないものも
  ある。発芽したものも発芽が遅かったので、伸びが遅い。

              













 No.7:シード選手・最も寒いところに置いた2年もの。調子が悪い。昨年枯れ上がった後がある。固体差の問題か。
   
 

















 異常寒波の様子:1月13日の降雪。最も寒い場所に置いたポット区。












3月11日朝:水鉢の氷、厚さ約4mm。














後記:
 有隅先生から、本報告について「植物は冬の低温で仕切り直しをします。その仕切り直しが、南半球原生のT.chrysotrichaにも見られたということを、たいへん興味深く拝見しました。」とのご感想を頂きました。